エアコンの取り付け取り外しを自分で行うと業者に頼むより安くなる?

引越しや買換えの際、必要になるエアコンの取り付け取り外し。業者に頼むとある程度費用がかかるため、自分で行う方法を選択する方もいるでしょう。

しかし、自分で行う場合、費用は実際どの程度かかるのでしょうか?自分で取り付けや取り外しを行う場合の費用負担やメリット・デメリットについては、知らない方も少なくないはず。

そこで今回はエアコンの取り付け取り外しを自分で行う場合と業者に依頼する場合の費用の比較を中心に、それぞれのメリットとデメリットまで合わせて紹介します。

エアコン取り付け取り外しの流れ

エアコンの取り付け取り外しの流れを解説します。実際の作業の流れを理解したうえで、自分で行うか業者に依頼するかの判断材料にしましょう。

エアコンの取り付けの流れ

エアコンの取り付けは、難易度の高い作業です。自分で行う場合には、道具や材料をきちんとそろえて臨みましょう。作業工程は下記の流れで行います。

  1. 配管パイプを通す穴を開け、据付板を設置する
  2. 室内機を設置後、パイプにフレア加工を行い、冷媒の配管パイプを接続。
  3. 排水のためドレンホースや各種配管を接続する
  4. 真空ポンプを使って真空引きをする
  5. ガス漏れの確認後、冷媒ガスを解放してフロンガスを配管内に充満させる
  6. 室内機と室外機を渡り配線で接続したら、壁穴の隙間をパテで埋め、試運転をする

取り付け作業は室内機と室外機を配管でつなぎ、配管内を冷媒ガスで充満させ試運転を行います。問題なければ取り付け完了となります。

普段聞きなれないような専門的な作業がいくつも発生します。自分で行う場合には、細心の注意を払い慎重に行いましょう。

エアコンの取り外し方法

エアコンの取り外しの作業方法は下記の流れで行います。

  1. エアコン室内機の真下に養生をする
  2. 室外機の側面を開け、ポンプダウン(配管内の冷媒ガスを室外機に閉じ込める)し、冷媒ガスの回収をする
  3. 電源をコンセントから抜き、バルブキャップをつけなおす
  4. 室外機、室内機の順に取り外す
  5. 配管口やホース口をテープなどで養生する(ゴミなどが入り込むのを阻止するため)

DIYに慣れていない方でも1時間程度でできる作業工程です。取り外しの場合、工具や材料費を購入しても2,000円程度で作業可能。自分で取り外しを行えばかかる費用を抑えられます。

エアコン取り付け取り外し費用

エアコンの取り付け取り外しを自分で行う場合と業者に依頼する場合では、費用にどの程度差があるのでしょうか?ここでは、道具も含め自分で行う場合の初期費用と業者に依頼した場合の費用をそれぞれ解説します。また、費用を安くできる方法も合わせて紹介します。

自分で作業する場合の費用

エアコン取り付けを初めて自分で行う場合、電気ドリルや真空ポンプ道具、ドレンホースといった多くの工具類・材料が必要です。しかも、道具や材料をすべて購入すると最低60,000円~70,000円程かかります。

エアコン取り付け用工具セットやレンタルを利用すれば、10,000円~20,000円前後に抑えられるのでおすすめです。

業者に依頼する場合の費用

業者によって取り付け取り外しの費用は違います。取り付けには10,000円~20,000円程、取り外しには6,000円前後かかるのが一般的です。業者に依頼すると結構な費用になる印象ですが、レンタルを利用して自分で作業する場合とさほど変わりません。作業失敗のリスクを考えると業者に依頼したほうが無難です。

取り付け取り外し費用を安くできる方法

自分で行う場合、レンタル道具を使用すれば費用を抑えられます。頻繁に行う作業ではないため、わざわざ道具を買いそろえる必要はありません。

業者に依頼する場合、費用を抑える方法は次の2つです。

  • 複数の業者に見積もりを依頼する
  • 取り付け取り外しの繁忙期を避ける

複数の業者に見積もりを依頼し、比較検討することで費用を抑えられます。複数社の見積もりを比較することで、業者に依頼した時の相場金額やサービス内容を総合的に判断することも可能です。

また、5月終わり頃~8月くらいまでの繁忙期は、一般的に業者の取り付け取り外し料金も割増に。業者に依頼する場合には、出来るだけ繁忙期を避けることをおすすめします。

エアコン取り付け取り外しは自分で?業者で?

ここでは、エアコンの取り付け取り外しを自分でする場合と業者に依頼する場合のメリットとデメリットについて解説します。それぞれの特徴を理解した上でどちらに決めるか選択しましょう。

自分で作業する場合のメリット

エアコンの取り付け取り外しを自分で行う場合のメリットは次の3つです。

  1. 自分の計画するタイミングで取り付け取り外し可能
  2. 工具や材料によっては費用を抑えられる
  3. 作業を自分でやることで達成感を得られる  

業者に頼むと日程や時間の調整が必要です。自分で行うなら自分のタイミングで作業できます。

また、道具や材料に初期費用はかかりますが、2台目や3台目の場合にはほとんど費用をかけずにできるのも魅力です。

自分で作業する場合のデメリット

エアコンの取り付け取り外しを自分で行う場合のデメリットは次の2つです。

  1. 初期費用がかかる
  2. 作業が難しく、失敗するリスクがある

道具や材料を自分でそろえると、レンタルしても業者に依頼した場合とあまり変わらない費用がかかります。すべて購入した場合には、初期費用は高額になります。

また、自分で作業することに慣れていないと、難しい作業も多いため思い通りに作業が進みません。電気工事が必要な場合には資格が必要な場合もあるので注意しましょう。自信のない方は業者に依頼することをおすすめします。

業者に依頼する場合のメリット

エアコンの取り付け取り外しを業者に依頼するメリットは次の3つです。

  1. 作業経験が豊富なため、全面的に任せられる
  2. 作業を業者に任せて時間を有効活用できる
  3. 複数の業者の見積もりを比較検討すれば、費用を抑えられる場合もある

業者に取り付けや取り外しを依頼する一番のメリットは、安心して作業を任せられることでしょう。費用は業者によって多少の違いはありますが、経験豊富なプロに任せた方が安心できます。特に配管設置などの専門性の高い作業は、自分で行うと失敗のリスクも高くなります。自信のない方は業者に依頼するのがおすすめです。

また自分で作業を行う場合は、作業が慣れていないこともあり多くの時間を費やします。その点、業者が作業している間の時間も有効活用できます。

業者によっては、かなり費用を抑えることも可能です。そのためには、複数の業者から見積もりをとってよく検討しましょう。サービス内容や評判などを参考にするのも良いでしょう。

業者に依頼する場合のデメリット

エアコンの取り付け取り外しを業者に依頼するデメリットは次の2つです。

  1. 高額請求してくる悪質な業者もいる
  2. 工事のスケジュールを自由に選べない

見積もりでは他の業者と比較して安い金額だったのに、作業後に高額の請求をしてくる業者もいます。相場や評判も加味した業者選びをしましょう。

また、繁忙期は業者もスケジュールがタイトなため、希望通りの日時に工事できない場合も。出来るだけ繁忙期の取り付け取り外しは避けましょう。

まとめ

エアコンの取り付け取り外しを自分で行う場合と業者に依頼する場合の費用とメリット・デメリットを紹介しました。一見、自分で行う方が安くすみそうですが、業者に依頼する場合と費用はそこまで変わりません。

ただし、エアコンの取り付け取り外しは難しい作業であり、失敗のリスクがあります。

自分で作業するのが不安な方は、失敗や故障のリスクもあるため業者に任せるのが安心です。

複数の業者から見積もりをとり、サービスを比較して選びましょう。

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