エアコンの取り付け場所がない!?エアコン購入前に確認した方が良いこと

「エアコン買い換えたい」「新居にエアコンを設置したい」

夏・冬を快適に過ごすため、エアコンの購入をお考えの方も少なくないでしょう。購入する際の基準は人それぞれですが、購入での失敗は避けたいものです。設置場所などを確認せずに購入すると、取り付けられないなんてことも……。

そこで今回は、エアコン購入前に必ず確認したいポイントを紹介します。エアコン購入後の失敗例もあわせて紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

エアコンの購入前に必ず確認した方が良いこと

エアコンは、高価な買い物のため失敗したくないものです。失敗しないために、購入する前に以下のポイントを必ず確認しておきましょう。

  • エアコン室内機を設置する場所
  • エアコン室外機を設置する場所
  • エアコン取付工事の内容

購入前の確認ポイントについてそれぞれ解説します。

エアコンの室内機設置場所の確認

まず、エアコン室内機の設置場所を確認しましょう。確認する際にはいくつかの注意点があります。事前にしっかりと確認して、購入後のトラブルを回避しましょう。

エアコン室内機の設置場所の条件

室内機を設置するには、設置場所にある程度スペースが必要です。天井まで5cm~7cm以上、左右の壁から5cm以上、そして下は10cm以上空いている場所に設置する必要があります。

室内機は、周辺の空気を取り込み冷たい風や暖かい風を送り出しています。効率よく空気を取り込むためには、上下左右に空きスペースが必要なのです。

また、室内機の設置場所が、窓のそばの高い位置であるかも重要なポイントです。窓のそばは、室外機に近く外気が入りやすい場所です。外気が部屋の中に入り込む前に、エアコンで取り込み快適な温度の風を室内に送り込むことができます。

配管穴の有無

室内機の設置には、配管穴が空いているかどうかも重要なポイントになります。エアコンの設置工事では、サービスの1つとして配管穴の穴あけを行うのが一般的です。しかし、実際には「木造・モルタルのみ」という制限があります。設置壁が鉄筋コンクリートなどの場合は、別途追加料金が発生することも多いのであらかじめ確認しておきましょう。

また、持ち家ではない場合、配管用の穴を新たに空けるには管理会社の許可が必要です。穴を空ける場所が筋交のある場所の場合、建築強度を保てない恐れがあるため、了解が取れない場合もあります。エアコン購入前に必ず確認しましょう。

*筋交とは、建築強度を高めるために補強された柱のことです。

エアコン室外機の設置場所の確認

エアコン室外機の設置場所についても確認しておきましょう。室外機にもスペースや設置条件などいくつかの注意点があります。それぞれについて解説します。

エアコン室外機の設置場所のスペース

室外機を設置するには、周りにスペースがある程度必要です。室外機には、室内にたまった熱を外に逃がす役割があります。しかし、周囲にスペースがないと、熱がこもって跳ね返りエアコンの効きが悪くなってしまうのです。また、熱がこもると火災の原因にもなりかねません。吹き出し口は、最低でも20cm~25cm以上、左右と後ろは5cm以上スペースを確保して設置しましょう。

室外機の設置条件

エアコン室外機は、ある程度条件の整った場所に設置する必要があります。

  • 直射日光のあたらない場所
  • 室内機との距離が近い場所
  • 水平に設置できる場所

室外機の設置場所は、直射日光にあたらない場所が理想です。直射日光があたると、室外機自体が高温になり熱を持ちます。熱がこもりエアコンの効きが悪くなるばかりか、熱を放出しようとして通常より高い電力を消費してしまうのです。

また、エアコンは室内機で取り込んだ熱を室外機から外に逃がします。熱を除いた冷たい空気は、室外機から室内に運ばれるのです。この一連動作の距離が短いほど、エアコンは効率的に稼働します。室内機と室外機の距離が4m以上の場合、一般的に1m距離が増すごとに追加料金が発生するので注意しましょう。

さらに、室外機が斜めに設置されていると騒音や振動を引き起こす可能性があります。部屋の中にいても、室外機の騒音や振動が聞こえる状況にもなりかねません。水平設置が無理な場合は、専用架台を使用して水平になるように設置しましょう。

室外機の設置場所がない場合

どうしても室外機の設置場所を確保できない場合は、「天吊り」や「壁掛け」、「屋根置き」「立ち下ろし」などの設置方法もあります。

  • 天吊り:ベランダの天井に架台を取り付ける方法
  • 壁掛け:ベランダや建物の外装に架台で設置する方法
  • 屋根置き:専用の架台で屋根に取り付ける方法
  • 立ち下ろし:マンションなどの1階に室外機を設置し、上層階までホースを延ばして稼働させる方法

ただし、これらの設置方法はあくまでも応急処置的なので、多少のデメリットはあります。「天吊り」と「屋根置き」は、直射日光に当たる可能性が高く、「壁掛け」は架台に覆われているため、熱を逃がすスペースが減少するでしょう。また、「立ち下ろし」は、室内機と室外機の距離が遠く、どうしてもエアコンの稼働効率が悪くなってしまいます。

事前に販売店や業者と相談の上、設置方法を検討しましょう。

エアコン取付工事の内容

エアコンの取り付け工事は、「標準取り付け工事」が採用されているのが一般的です。「標準取り付け工事」では、配管穴の穴あけや配管パイプの設置、室内機と室外機の設置まで行われます。しかし、設置壁の材質や穴あけ壁の材質によっては、特別な作業や追加料金が発生する場合もあります。「標準取り付け工事」の内容を購入前に把握しておけば、事前に業者へ相談することも可能です。忘れずに確認を行いましょう。

エアコン購入後の失敗例

ここでは、エアコン設置工事の際に起こるいくつかの失敗例について紹介します。場合によっては、追加料金を要求されたり設置場所の変更を余儀なくされたりすることもあります。失敗例を確認し、購入時の参考にしてください。

エアコンの室内機が壁の材質で設置できない

エアコン室内機を設置しようとしている壁がコンクリートやレンガの場合、設置できないことがあります。室内機は、「据付板」を壁に取り付けてひっかけて設置するのが一般的です。

しかし、コンクリートやレンガの場合、通常取り付けができません。特別な部材での取り付けとなるため追加料金が発生します。設置しようとする壁の材質は、事前に確認しておきましょう。

エアコンの室内機を設置するスペースが足りない

あらかじめ天井と窓の間のスペースを確認していなかったため、工事の際に希望の場所に設置できないというトラブルもあります。設置の際、カーテンレールがエアコンの室内機にぶつかるトラブルやドアの開け閉めの際にぶつかってしまうトラブルもあります。エアコンの購入時は、事前にスペースの幅を測り室内機の長さを把握しておきましょう。

エアコンのサイズが部屋の大きさにあっていない

「エアコンを購入したけれど、以前使っていたエアコンより冷暖房の効きが良くない」「新しく買い換えたのになかなか部屋全体が冷えない」など、新しく設置したエアコンによるトラブルは少なくありません。原因は、部屋の大きさに対してエアコンのサイズがあっていないことです。

たとえば、エアコンのサイズ表示に8畳〜12畳とあっても、必ずしも8畳〜12畳の部屋で使えるとは限りません。なぜなら、エアコンのサイズ表示は、南向きの部屋を想定している上、8畳は木造、12畳は鉄筋造りを想定しているからです。このようなトラブルを防ぐためにも、購入前に販売員や店舗に相談しましょう。

まとめ

今回は、エアコン購入前に必ず確認した方が良いことと購入後の失敗例について紹介しました。エアコンの設置には、ある程度のスペースを確保するなど、さまざまな必要条件があります。購入前にしっかりと確認することで、トラブルを回避できます。エアコンの設置場所や設置方法で不安に感じることや、室外機を置くスペースがないといった問題は、あらかじめ販売店や業者に相談し、失敗を減らしましょう。

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