エアコン取り付け取り外しを業者へ依頼して発生するトラブル。トラブルにならないために注意すること
「エアコンの取り付け工事ってどんなトラブルがあるんだろう?」「エアコン工事でトラブルにあわないために気をつけることが知りたい!」という疑問をお持ちのあなたに向けた記事です。
エアコン取り付け・取り外しの工事って実はさまざまなトラブルがあるんです。
また、トラブルの大半は追加料金を支払って工事してもらわなければなりません。
この記事では、エアコン取り付け取り外し時に業者に依頼した時のトラブル例を紹介しています。
エアコン取り付け取り外しのトラブル7選!思わぬ追加料金を取られるトラブルは!?
エアコン取り付けでのトラブルは、工事そのものに問題がある場合と追加工事で思わぬ請求をされて業者とトラブルになる場合の2種類があります。
特に多いのが、思わぬ追加料金を支払う事によるトラブルです。
今回は、エアコン取り付けのトラブルを追加料金のかかる内容を中心に7つ紹介します。
エアコンの取り付けで急なトラブルに巻き込まれないように、追加料金のかかる内容とよくあるトラブルの内容を知っておきましょう。
エアコン取り付けの標準工事料金と追加料金をまとめた記事も参考にしてください。
エアコン取り付け費用の見積はいくらが妥当なのか?
エアコン配管の交換で追加料金!本当に必要?
エアコン配管の交換は、エアコンの移設工事でよくある追加工事です。
エアコン配管の交換に関しては、追加料金を支払っての交換をおすすめします。
古い配管の再利用は、
・配管内部のつまりによる、冷媒ガスがつまり部屋が冷えない
・エアコン配管の経年劣化による破損からのガス漏れ
・移動中の配管の破損
など、せっかくエアコンを取り付けたのに、あとから追加料金を払うことになる可能性があるからです。
しかし、「配管を再利用したら、工事を安くできる!」というのも事実です。
そこで、エアコン配管を交換したほうが良い基準を紹介します。
配管パイプ交換1m当たり | 3,000円〜 |
1,配管を何年も使っている場合
エアコン配管を再利用すること自体は、エアコン配管に問題がなければ可能です。
エアコン配管を何年も使っていると、経年劣化で傷んできます。
傷んできた配管に少しでもヒビが入っていたら、ガス漏れするので交換の必要があります。
逆に言えば、何年使っていてもガス漏れさえしていなければ使えるというわけです。
とはいえ、「何年使ったからガス漏れはしない」という明確な基準があるわけではなく、3年使った配管からガスが漏れる時もあります。
配管のひび割れをチェックしても良いですが、ひび割れを見逃してエアコン故障のリスクを背負うくらいならば、配管の交換をした方が結果的に安くすむ場合もあります。
ですので、何年も使っている配管はエアコン移設のタイミングで交換することをおすすめします。
とはいえ、なんの問題も無い配管は再利用できることも事実ですので、エアコン業者とよく話あって打ち合わせをし、納得の行く工事をしてもらいましょう。
筆者がお願いしたエアコン業者は、親切にも「配管の再利用ができそうですが、どうします?」と確認してくれました。
結果的に配管交換しましたが、そのときの話し合いは信頼できるエアコン業者との良い話し合いになりました。
2,移設先で配管の長さが足りない!
当たり前ですが、引っ越しなどで新しい家に移設するときは、今まで住んでいた家とエアコン配管の取り回しも違ってきます。
前の家から持ってきたエアコン配管の長さが足りない場合は、配管の交換をおこないましょう。
穴あけは標準工事って言ったのに!壁への穴あけで追加料金
家電量販店やエアコン業者によっては、エアコン配管を通すための壁への穴あけは標準工事に入っている場合もあります。
しかし、標準工事での穴あけは、家が木造住宅であることが条件の場合が多いです。
コンクリート住宅などでは、特別な貫通工具が必要となり、手間がかかるので工事費用が上乗せされます。
エアコン取り付けで穴あけが必要な場合は、家の構造をエアコン業者に伝えて追加料金が発生するか確認をとりましょう。
コンクリート壁への穴あけ | 12,000円〜 |
取り付けするエアコンの電源容量が部屋のコンセントに対応していない!
エアコンをいざ取り付けようと思ったら、部屋のエアコンコンセントの電圧が違うと電圧変換の工事をしてもらう必要があります。
エアコンには100V電圧の機種と200V電圧の機種があります。
14畳未満では100V、14畳以上だと200Vのエアコンになることが多いので、現在使っているエアコンの電圧を調べてエアコン業者に伝えておきましょう。
また、エアコンコンセントの形状が違っていても変更が必要になります。
エアコン専用コンセント増設 | 15,000円〜 |
コンセントの電圧変換100V⇄200V | 3,000円〜 |
コンセントの形状変更 | 3,000円〜 |
エアコン取り外し時にガスが漏れた?取り外しはプロに任せよう
エアコンの取り外しで「ポンプダウン」と言われる作業を行わなければガスが漏れてしまいます。
自分でエアコンを取り外す場合は特に注意が必要です。
ポンプダウンはエアコンを運転させる必要があるため、プロの作業を見ていて、エアコンを運転させずに室外機を取り外したら一声かけてみた方が良いでしょう。
エアコンを自分で移設先に持っていこうとして、故障した
エアコンを引っ越し先に持っていく時に少しでも、費用を節約しようと、エアコンを自分で持っていこうとすると思わぬ故障や事故をすることがあります。
運搬中に配管が折れ曲がったり、室外機や室内機が車の中で倒れてしまうと機械の内部でどんな破損が起きても不思議ではありません。
また、エアコンの故障だけならまだ良い方で、エアコンが倒れたときにびっくりしてしまって事故を起こす可能性もあります。
そうならないためにも、おすすめなのが、引越し業者にお願いする方法です。
引っ越しでのエアコンの取り付け取り外しが、引っ越し業者にお願いすると、取り外し→運搬→取り付けの一連の流れが同じ業者で、なおかつ誰の責任なのかがはっきりしています。
何かトラブルが起こっても、ある程度は保証も聞くので安心です。
逆にプロに取り外してもらって運搬をじぶんで行ってプロに取り付けてもらうと、もしエアコンがうまく作動しないときにどこの作業で問題があったのかわからない場合があります。
エアコンをじぶんで運搬するときは、気をつけて作業をしましょう。
ガスチャージで追加料金!ガスチャージは基本的に必要ありません
エアコンの移設工事のときに「ガスチャージが必要です」と言われることがあります。
エアコンのガスチャージはきちんとした取り付けが行われていて、ポンプダウン作業もきっちり行えば全く必要の無い追加工事です。
ガスチャージは追加料金がかかってくるので、ガス漏れがないかや、取り外し時にポンプダウンがきちんと行われているか確認して判断しましょう。
エアコンガスチャージ | 12,000円〜25,000円 |
配管穴のパテ埋めをしていない!?
これは、筆者の体験ですが、配管穴にパテ埋めをしていないというトラブルにあったことがあります。
配管を通すために開けた穴はパテ埋めをしなければ、家の壁にとんでもないスキマができてしまいます。
私は、すぐに気づいて帰ろうとするエアコン業者を引き止めてパテ埋めをしてもらったので大丈夫でしたが、エアコン工事のあとはパテ埋めなどの作業忘れが無いか確認してみましょう。
ちなみに、パテ埋めは標準工事に入れる必要のないくらい、当たり前の工事ですので、やっていないことはありえないことです。
最悪、ホームセンターなどで専用のパテを購入して自分でもかんたんに施工可能です。
エアコンの取り付け取り外し工事で失敗しないために気をつける3つのこと
エアコンの取り付け取り外し工事では、さまざまなトラブルがあることがわかりました。
では、トラブルに合わないためにはどのようにしたら良いかを紹介していきます。
トラブルを少なくする方法は、
・信頼できる業者を見つける
・販売店にお願いする
・エアコン工事の知識を身につける
です。
信頼できる業者を見つけるには複数の業者に見積もりをしてもらう
信頼できる業者を見つけると言っても、そう簡単なことではありません。
ですので、複数の業者に見積もりを出してもらって信頼できる業者を選びましょう。
信頼できる業者とは
・追加工事や料金についての質問をして丁寧に答えてくれる
・現地調査での見積もりを行ってくれる
・現地も見ずに「絶対に追加料金はありません」などと言わない
・無駄な工事の提案は行わない
などがあります。
上記を参考にエアコン業者を選んで見ましょう。
買い替えのときは販売店にお願いしよう
エアコンの買い替えでの取り付け取り外しは販売店でお願いしましょう。
エアコンの販売でも利益をあげているので、工事だけで利益を出す必要がなく、手を抜くことが少ないです。
エアコン工事はできなくてもいいから知識を身につける
エアコン工事の知識を少しでも身につけておくと、トラブルに巻き込まれても冷静に対処することができます。
しかも、大体の追加料金の目安を知っておけば、相場から見たエアコン工事料金の計算ができます。
エアコン業者が明らかにおかしい金額で見積もりをしてきたときに、エアコン業者を変える判断基準にもなります。
ちなみに、エアコン工事の知識と言っても、エアコン移設工事が自分でできる必要はまったくありません。
上記にもあるように、簡単な流れと費用相場を知っていれば大丈夫です。
まとめ
「エアコン取り付け取り外しを業者へ依頼して発生するトラブル。トラブルにならないために注意すること」について解説してきました。
エアコン取り付け取り外しのトラブルはいくつかあります。
トラブルのほとんどが追加料金が発生するので、エアコン工事の知識を身につけておくことが大切です。
トラブルを少なくする方法は、
・信頼できる業者を見つける
・販売店にお願いする
・エアコン工事の知識を身につける
です。
エアコン業者のいうことを全て鵜呑みにする必要はありません。
正しい知識を持って、良質なエアコン業者を選ぶことを意識しましょう。
また、エアコン工事の前によく話し合って工事を進めましょう。