賃貸でもエアコンを取り付けていいの?どんな手続きが必要か解説
「賃貸アパートにエアコンがついてない部屋があるけど取り付けてもいいのかな?」こんな疑問をお持ちのあなたに向けて書いた記事です。
賃貸で入居した部屋にエアコンがついていないと、日常生活が暑かったり寒かったり大変です。
この記事では、賃貸住宅でエアコンの取り付け時のポイントと注意点から、壊れた時の対処まで紹介しています。
賃貸でエアコンを勝手に取り付けてはいけない!管理会社に確認するべき5つのポイントと注意点
「賃貸に入居したけど、エアコンが無いから取り付けてしまおう」と、すぐに取り付けてしまう前に管理会社に確認するべきポイントがあります。
最初に管理会社に確認をしておかないと、管理会社から怒られることもあります。
なぜなら、基本的に賃貸住宅でのエアコン取り付けは、壁に穴を開けたりと物件を傷つける行為のため、管理会社にしっかりとした確認が必要だからです。
確認をせずにエアコンを取り付けると、退去時に原状回復のため穴を塞ぐ工事をお願いされることもあります。
賃貸でエアコン取り付け前の5つのポイントと注意点を確認してからエアコン設置に向けて動きましょう。
5つのポイントと注意点は、
- エアコンを取り付けても良いか確認する。
- エアコン取り付けの費用は誰が負担するか確認する。
- エアコンのサイズは大丈夫か確認する。
- 退去時の原状回復は必要か確認する。
- 退去時にエアコンは置いていけるのか確認する。
です。
1つずつ解説していきます。
1,そもそもエアコンを取り付けても良いか確認しましょう。設置場所の確認も忘れずに。
まずは、エアコンを取り付けて良いか確認を取りましょう。
前述したように、そもそも賃貸住宅は借りている物ですので、エアコンのように壁に大きな穴を開ける行為をする時は、管理会社に確認をする必要があります。
また、エアコンを取り付ける場所もいっしょに確認しましょう。
最近の賃貸住宅は、エアコンを取り付けるスペースとコンセントが用意されているケースが多いです。
もしそういった場所が見当たらない時には、管理会社の計画などもあるかもしれないので、取り付け場所について確認しましょう。
何度も言いますが、決して勝手に取り付けることの無いようにしましょう。
2,エアコン取り付け費用は誰持ち?基本的に自費だがもしかしたら管理会社に負担してもらえるかも
新しいエアコンを取り付けて良いと確認をとったら、取り付け費用は誰が払うのかも確認しましょう。
取り付け費用については、管理会社が負担してくれる場合もあるので、電話で確認しましょう。
基本的にエアコンの購入費用と取り付け費用は分けて考える必要があります。
購入費用はエアコン本体代金、取り付け費用は取り付けにかかる工事の費用です。
購入費用については、基本的に入居者が支払う必要があります。
エアコン取り付け費用は、1万円〜2万円程度となかなかの出費になるので、電話1本で管理会社が負担してくれることになったらラッキーです。
3,購入するエアコンがサイズオーバーにならないように気をつけよう
当たり前のようで、見逃しがちなポイントがエアコンの大きさです。
新しいエアコンを購入して、取り付けようとした時にエアコン取り付けスペースとエアコンのサイズが合っていないと取り付けることができません。
持ち家なら、取り付け場所をずらしたりできますが、賃貸では基本的にエアコン取り付け場所は決まっています。
エアコンを取り付ける場所を計測して、エアコンを購入しにいきましょう。
筆者はエアコンスペースのサイズ確認を怠ってしまい、家電量販店にお願いして取り替えてもらった経験があります。
とても恥ずかしい思いと、エアコン取り付けまでの期間が伸びてしまい快適に生活できなかったので、絶対にエアコンスペースのサイズとエアコンの大きさは確認しましょう。
4,退去時の原状回復費用は必要かをしっかり確認する。
エアコンを新しく取り付ける時に、エアコン取り付け用の穴が壁にもともと用意されていたのなら問題無いのですが、新しく穴を開ける時には注意が必要です。
エアコン用の新しい穴を開ける行為は、もともとの部屋の状態を大きく変えてしまっているので、本来であれば退去時に原状回復の必要があります。
取り付け前に管理会社に連絡して、穴を塞ぐ工事が必要かを確認しましょう。
「原状回復の必要はない」と管理会社から言われたら、修繕費用は必要ありません。
また、エアコン取り付け用の穴が空いている場合も、そのまま使って良いかも確認を取りましょう。
ありえない話ですが、前の住人が勝手に穴を開けて管理会社が退去時に見落とした可能性も0ではありません。
上記のような場合は、退去時にやったやってないのトラブルになりかねないので注意が必要です。
入居前の状態を写真などの記録に残したり、管理会社といっしょに確認すると無用なトラブルを防ぐことができるのでおすすめです。
5,退去時にエアコンは置いていけるのか
基本的に入居者が購入したエアコンは購入者の物ですので、退去時には新居に移動させる必要があります。
これは筆者の経験になるのですが、賃貸物件の見学のときに、前の住人がエアコンを置いていった部屋があったのです。
管理会社に確認をしたところ、「置いていって良いか相談を受けて、状態も良いのでそのままでOKにした」とのことでした。
前の住人が置いていったエアコンは、防犯上なんだか気持ちが悪いのでその賃貸は契約しませんでしたが、エアコンを置いていっても良いと言ってくれる管理会社もあるようなので、相談してみても良いかもしれません。
基本的には賃貸で購入、取り付けしたエアコンは自分で処分が必要なことを基本として相談してみてください。
エアコン処分についての記事はこちら
前の住人が取り付けたエアコンがあったら気をつけて!壊れかけのエアコンでも勝手に処分できない!
「前の住人がエアコンを置いていってくれたラッキー!」ということがたまにありますが、前の住人が置いていったエアコンは気をつけるポイントがあります。
前の住人が置いていったエアコンで気をつけるポイントが3つあるので、紹介します。
確認ポイント3つは
- 年式が古くないか
- フィルターや冷却フィンがカビだらけではないか
- 残置物扱いで勝手に処分できない
です。
1,年式が古かったら壊れるかもしれないので交換をおすすめします。
当たり前ですが、年式の古いものはそれだけ使い込まれた可能性が高いので、最初から買い替えた方が良いでしょう。
古いということは、それだけ壊れる可能性が高いからです。
壊れかけのエアコンだから、あえて置いていった可能性もあります。
古いエアコンは省エネ性能も低いので、結局ランニングコストがかかってしまうこともマイナスなポイントです。
交換にも処分料が必要ですので、要らない費用も払わないためにも前の住人が置いていったエアコンには注意が必要です。
2,フィルターがカビだらけだったら、汚い空気を吸うことになる
いくらエアコンが新しくても、エアコンフィルターや冷却フィンがカビだらけの場合はエアコン本来の性能を発揮できないだけではなく、汚染された空気を部屋に流すことになります。
エアコンは定期的なメンテナンス、清掃で性能を維持して快適に使っていく家電製品ですので、前の住人が置いて行ったエアコンが汚れていないかを確認し、必要であればエアコンクリーニングを業者に依頼しましょう。
3,残置物としての扱いになるので勝手に処分できない
前の住人が残していったエアコンは残置物という扱いになり、残置物は管理会社のものですので、勝手に処分することができません。
気に入らないエアコンでも、必ず管理会社に連絡を入れて、処分して良いか確認を取りましょう。
賃貸備え付けのエアコンが壊れたらまずは、管理会社に連絡を!
賃貸備え付けのエアコンが壊れたら、とても困ります。
賃貸備え付けのエアコンが壊れたらとるべき行動と確認事項を3つ紹介します。
まずは管理会社に連絡!勝手に修理はNG
賃貸備え付けのエアコンが、管理会社の物です。
まずは、管理会社に連絡して、修理をお願いしましょう。
管理会社もお付き合いのある業者にお願いしたほうが、安く早く終わることがあるので勝手に修理されることを嫌います。
自分で勝手に修理してしまった際は、費用負担をしてもらえないケースもあるので、修理業者に連絡する前に、必ず管理会社に連絡しましょう。
修理費が誰が負担するのか!?
修理費用についてはエアコンがどのように壊れたかによって負担者が変わります。
例えば、エアコンのフィルターを掃除しようとして、誤って他の箇所に体重をかけてしまい壊してしまった場合など明らかに自分で壊した場合は自分で費用負担する必要があります。
しかし、経年劣化での故障などは管理会社が負担してくれるケースも多いため、管理会社に聞いてみましょう。
上記は一般的な話であって、賃貸契約にもよるので契約書をよく確認することをおすすめします。
備え付けのエアコンは自費でも勝手に買い替えてはだめ!
「備え付けのエアコンをもっと良いものにしたい!」と思うこともありますが、これも勝手に買い替えてはだめです。
管理会社にも「このエアコンはいつまで使う」などの計画があるので、まずは交換して良いか確認の連絡を入れましょう。
まとめ
「賃貸でもエアコンを取り付けていいの?どんな手続きが必要か解説」を紹介しました。
賃貸でエアコンは勝手に取り付けてはいけません。
今回紹介した5つのポイント注意点、
- エアコンを取り付けても良いか確認する。
- エアコン取り付けの費用は誰負担か確認する。
- エアコンのサイズは大丈夫か確認する。
- 退去時の原状回復は必要か確認する。
- 退去時にエアコンは置いていけるのか確認する。
を頭に入れてトラブルのない行動をとりましょう。
賃貸は基本的に借りているものであり、自分の物では無いという自覚をもち、なんでも気軽に管理会社に相談しましょう。