取り外したエアコンを回収してもらうには?処分費用の相場と無料で回収依頼する方法
「エアコンの取り外し処分ってお金かかるのかな?」「エアコンを無料で処分するにはどうしよう?」この記事はこんな疑問をお持ちのあなたに向けた記事です。
エアコンが古くなったり引っ越しのときに不要になったエアコンの処分に困ることがあります。
エアコンは家電リサイクル法で処分方法が決まっているので、法に則った処分が必要です。
この記事では、エアコンの処分費用から、エアコンを無料で回収してもらう方法まで解説しています。
エアコン取り外し処分は取り外し工賃+家電リサイクル料+収集運搬料
エアコンを取り外して処分するときにかかる費用は取り外し工賃+家電リサイクル料+収集運搬料です。
標準取り外し工賃+家電リサイクル料+収集運搬料の相場はおおよそ13,200円
標準取り外し工賃 | 4,400円〜8,800円(大手家電量販店の標準取り外し料金を参考) |
リサイクル料金 | 990円※家電メーカーによる |
収集運搬料 | 2,500円〜4,000円(家電量販店や業者による) |
合計 | 13,200円(収集運搬料3,250円取り外し料金6,600円で計算) |
家電リサイクル料はメーカーによってことなりますので、詳しくは下記URLの一般財団法人家電製品協会のwebサイトを参照ください。
https://www.rkc.aeha.or.jp/recycle_price_compact.html
パナソニックや三菱などの主要メーカーは990円ですが、ニトリやアイリスオーヤマなどは2,000円になっています。
収集運搬料は業者によって設定が違いますが、2021年12月現在でリサーチしたところ、概ね2,500円〜4000円程度となっています。
家電リサイクル料とは古い家電を処分するときに必要なお金
いきなり家電リサイクル料と言われてもピンとこない方が多いので、簡単に説明します。
家電リサイクル料とは家電リサイクル法で定められた、古い家電を処分するときにかかるお金のことです。
家電リサイクル法とは、
“一般家庭や事務所から排出された家電製品(エアコン、テレビ(ブラウン管、液晶・プラズマ)、冷蔵庫・冷凍庫、洗濯機・衣類乾燥機)から、有用な部分や材料をリサイクルし、廃棄物を減量するとともに、資源の有効利用を推進するための法律です。”
https://www.meti.go.jp/policy/it_policy/kaden_recycle/index.html より引用
運搬収集費用とは廃家電の運搬料金
運搬収集費用とは
収集運搬会社が引き取った廃家電製品は、各地域の「指定引取場所」に一時保管された後、各メーカーのリサイクル施設へと運ばれます。このうち、排出場所から指定引取場所まで運ぶ料金を排出者の方にご負担いただくのが、収集運搬料金です。
https://kaden23rc.tokyokankyo.or.jp/Rc/Index/
となっています。
簡単にいうと、「廃家電を運んであげるから運搬料を払ってね」ということです。
運搬収集費用は、業者によって金額が違うので、上記の相場を参考に検討してみてください。
エアコン取り外し費用については、大手家電量販店別にまとめましたので、参考にしてください。
大手家電量販店の標準取り外し費用は4,400円~8,800円!
ここでは、標準取り外し料金を紹介します。
標準取り外し料金とは、
・室外機と室内機の設置場所が同一階
・室外機が地面やベランダの床の上に置かれていること
上記条件に当てはまるものです。
また、標準取り外し工事は、家電量販店や業者ごとに内容が違っていることもあるので、工事の内容を事前に確認するようにしましょう。
大手家電量販店の標準取り外し工事は4,400~8,800円と開きがありますが、特殊取り付けの場合は追加料金もかかります。
お住まいの地域の家電量販店に問い合わせて、見積もりをお願いする方がより正確な金額がわかります。
ヤマダ電機
6,000円〜 室内機と室外機が同一階で平地・ベランダ・平地架台上段に設置されている場合
7,000円〜 室内機と室外機が異なる階で平地・ベランダ・平地架台上段に設置されている場合
9.000円〜 上記以外の設置での取り外し(屋根・壁面・点吊り等)
https://www.yamada-denkiweb.com/info/wcontents/kouji_aircon.html
上記はエアコンを購入し交換した時の料金で取り外しのみの場合は出張費用がかかります。
お近くのヤマダ電機に問い合わせましょう。
エディオン
8,800円〜
エディオン公式サイトでは8.800円〜としか表記がありませんが、設置方法によって追加料金が予想されるため、先に問い合わせましょう。
問い合わせのときに、設置状況の場所などを写真にとってメールで送ると工事の話がスムーズに進みます。
ヨドバシ
4,400円〜
取り外し金額の見積もりを行う場合は「見積出張費」が3,300円必要になります。
取り外しのお願いをするときにエアコンの取り付け状況をくわしく伝え、写真なども活用すると、見積出張費を節約できます。
ケーズデンキ
標準取り外し工事 6,600円〜
特殊取り外し工事 上記金額に追加で3,300円〜
特殊取り外し工事とは、室内機が2階で室外機が1階の場合や、室外機が壁置き・屋根置きなど特殊な設置をしてある場合のことです。
ビッグカメラ
標準取り外し 4,400円〜
壁面おき 6,600円〜
二段おき 7,700円〜(1台ごと)
天吊り工事 6,600円〜
屋根置き工事 6,600円〜
上記金額がビッグカメラに依頼して支払う料金です。
無料で回収してもらうには不用品回収業者に依頼する!ただし違法業者に要注意!
エアコン無料回収とwebで検索するとさまざまな業者がヒットするので、ヒットしたサイトを確認して、気に入った業者に依頼すると、無料で回収を行ってもらえます。
しかし、エアコンの無料回収は多くのトラブルが発生しており、環境省からも注意喚起されているので、気をつける必要があります。
環境省の無許可の回収についての注意喚起
http://www.env.go.jp/recycle/kaden/tv-recycle/qa.html
違法な回収業者に引っかからないための注意点を解説します。
違法な回収業者を見分けるポイント
エアコン等を回収する不用品回収業者は「市町村の許可」あるいは、「一般廃棄物収集運搬業」の許可を得た業者である必要があります。
上記を踏まえて違法な業者の見分け方としては、
・業者のHPを確認して一般廃棄物収集運搬業の許可が得ているか確認する
・市町村に確認する
・見積書や契約書、家電リサイクルなどの説明をきちんとしてくれるか
・口コミを確認する
・作業事例を確認する
・業務許可番号を確認する
を確認しましょう。
エアコンの不法投棄が行われた場合、廃棄した業者ではなく回収業者にお願いした消費者、つまりあなたに行政処分が下る可能性もありますので注意してください。
ちなみに街をトラックで回っている業者も怪しいので、ご注意ください。
その他処分方法については、過去記事にまとめています。
ネットオークションやフリマサイトという選択肢もある
手間はかかりますが、ヤフーオークションなどで売ってしまうという選択もあります。
個人で取り外したエアコンは、価値が下がってしまうので、取り外しはプロに依頼したほうが良いでしょう。
また、不具合のあるエアコンや、汚れているエアコンはトラブルの元ですので、出品は控えましょう。
発送の梱包などに非常に手間がかかります。
簡単に処分したい人にはおすすめできません。
リサイクルショップに依頼して買い取ってもらう
リサイクルショップにお願いして買い取ってもらう選択肢もあります。
ただし、取り外しはプロが行ったものに限ります。
安易に自分で外さないように気をつけましょう。
買取可能であれば、リサイクルショップが取り外してくれる場合もあるのでまずは、状況を連絡しましょう。
「エアコン製造から5年以内」などの条件設定もあるので、一度問い合わせて確認しましょう。
買取が難しいエアコンは
・日焼けがひどいもの
・臭いがひどいもの
・製造から10年以上経過したもの
です。
まとめ
取り外したエアコンを回収してもらうには?処分費用の相場と無料で回収依頼する方法
を紹介してきました。
エアコンの取り外し回収にかかる費用は、
標準取り外し工賃+家電リサイクル料+収集運搬料
標準取り外し工賃 | 4,400円〜8,800円(大手家電量販店の標準取り外し料金を参考) |
リサイクル料金 | 990円※家電メーカーによる |
収集運搬料 | 2,500円〜4,000円(家電量販店や業者による) |
合計 | 13,200円(収集運搬料3,250円取り外し料金6,600円で計算) |
違法な回収業者には十分気をつけましょう。
エアコンの処分は、エアコン購入者の義務です。
エアコンリサイクル法でも処分方法が厳密に定められているので、きちんとした処分方法で罰せられないように気をつけましょう。